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スペシャル対談 第1回

 

「世界で活躍できるグローバル人材の育成に求められるものは何か?」「海外子女に期待することは何か?」元文部科学副大臣で、政府のグローバル人材育成推進会議にて幹事会座長を務めた参議院議員(当時)の鈴木寛さんにお話を伺った。

 

  東京大学、慶應義塾大学教授       (元 文部科学副大臣)  

     

   鈴木寛 <Kan Suzuki>

 

1986 年、東京大学法学部卒業後、通商産業省入省。

2001年、参議院議員選挙に初当選。

慶大助教授を経て、2009 年、鳩山内閣で文部科学副大臣に就任。

2010 年、菅内閣で文科副大臣に再任。新政権の教育政策を力強くリードする。

 

東大ダイレクト

グローバル人材の育成と海外子女への期待

 

鈴木淳: 本日は、「グローバル人材の果たす役割と海外子女への期待」というテーマで鈴木寛さんからお話を伺いたいと思います。

鈴木寛さんは、約2年に亘り文部科学副大臣としてわが国の教育行政をリードされましたが、そのなかで、政府の「グローバル人材育成推進会議」では幹事会の座長を務めておられました。

グローバル人材の育成については、他にも日本経済団体連合会が、昨年6月に「グローバル人材の育成に向けた提言」を発表、今年2月には日本在外企業協会と海外子女教育振興財団の共催で「企業が求めるグローバル人材とは~海外子女教育の役割~」というシンポジウムが開催される等、「グローバル人材の育成」というテーマは、わが国において非常に重要な課題の一つとなっていると感じられます。

まずは、わが国が直面するこの「グローバル人材の育成」という課題についてお考えになっていることを伺えますでしょうか?

             

鈴木寛: 今お話ししていただいたように、2011年5月に外務省、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の4省庁が一緒になって、「グローバル人材育成推進会議」というのを始めました。

日本の国家戦略としても、グローバル人材の育成というのは、必須の課題でありまして、スイスのIMDが出している世界競争力ランキングをみてみると、日本の「外国語のスキル」というのは58位となっており、日本の総体としての競争力を引き下げ、完全なボトルネックとなっているわけです。それから、わが国はこれから人口減少社会に突入していきますから、基本的には、国内マーケットというのはある程度縮小せざるを得ない。成長産業は医療福祉介護産業くらいです。そうすると、日本は今後どうやって成長していくのかということになります。

日本には、これまで培ってきた技術やサービスがあります。これらは世界トップレベルの水準です。しかし、残念ながらわが国の国内では成熟してしまっていますから、世界一の水準でありながら、国内には、需要がありません。

 

                         

             

となるとわが国の国家戦略としては、そうした日本が持っている世界一のものを、維持、進化させつつ、それをアジアや、南米や、中東や、アフリカなどの新興国の皆さんとコラボレーションして、その価値を世界中に展開していくということになります。

しかし、今の日本にはまさに日本と諸外国との「橋渡し役」が圧倒的に足りないのです。逆にこの「橋渡し役」がしっかりと揃ってくれば、日本の素晴らしい技術やサービスが世界に広がって、まさに win-winの関係が作られることになります。

そういう観点から、昨年日本国政府はグローバル人材を、外国語で、2者間のネゴシエーションができる、 或いは多者間でのネゴシエーションがしっかりとできる人材と定義し、グローバル人材を、18歳段階でその学年の中で3%、20代で10%にするという国家目標をたてました。いまはその目標に向かって、4省庁のいろんな政策、施策を有機的に統合しながら進めているところです。

野田総理大臣も昨年の所信表明演説の中で、「世界に雄飛する志を抱く( 人材)」というキャッチフレー ズで、今言ったグローバル人材育成を最優先の政策として掲げ、成長戦略でもまさにこれを一番においています。

他の国の人たちが、どんな価値観、物の決め方、判断の仕方をするのか。

何を好み、何を嫌い、何にモチベートされ、何にディスカレッジされるのか。

こういうことを含めて異文化の価値というものをしっかりと理解していることが大事になります。

そして、日本と異国との価値をぶつけ合いながら、新しい価値を作っていく、新しい文化を作っていく、ということが重要となります。

 

鈴木淳: わが国がグローバル競争に勝ち残るためには、世界に誇れる水準にある技術やサービスをもっともっと世界中に、特に新興国に広めていくことが必要ということであり、そのための人材の育成が不可欠だということですね。

では、グローバル人材はどうやって育てればいいのでしょうか?単に海外経験がある、語学ができるというだけでは片付けられないという気がします。

 

鈴木寛: もちろん語学の問題は当然必要条件ではあります。しかし、語学の問題以上に大事なことは異文化理解ということであります。他の国の人たちが、どんな価値観、物の決め方、判断の仕方をするのか。何を好み、何を嫌い、何にモチベートされ、何にディスカレッジされるのか。こういうことを含めて異文化の価値というものをしっかりと理解していることが大事になります。そして、日本と異国との価値をぶつけ合いながら、新しい価値を作っていく、新しい文化を作っていく、ということが重要となります。

 

  学校運営機構株式会社 代表取締役社長

 

  東大ダイレクト代表  

 

   鈴木淳 <Atsushi Suzuki>

 

1990年、東京大学経済学部卒業後、日本 興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)入行。 米国Duke大学MBA。

中学1年から4年間オーストリアで過ごし、 グローバル人材育成について問題意識を強く持つようになる。

2010 年、独立。

 

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