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スペシャル対談 第2回

 

「世界で活躍できるグローバル人材の育成に求められるものは何か?」「海外子女に期待することは何か?」元文部科学副大臣で、政府のグローバル人材育成推進会議にて幹事会座長を務めた参議院議員の鈴木寛さんにお話を伺った。

 

  参議院議員 (元 文部科学副大臣)  

     

   鈴木寛 <Kan Suzuki>

 

1986 年、東京大学法学部卒業後、通商産業省入省。

2001年、参議院議員選挙に初当選。

慶大助教授を経て、2009 年、鳩山内閣で文部科学副大臣に就任。

2010 年、菅内閣で文科副大臣に再任。新政権の教育政策を力強くリードする。

 

東大ダイレクト

 グローバル社会の中で生きる日本のアイデンティティ

       ~日本語で考えることの強み~

 

鈴木淳: これからは、韓国のように、わが国においても益々海外子女が活躍できる環境になるというお話は大変よく理解できました。

ただ、私は、ただ語学ができるとか海外経験が豊富というだけではダメだと思うのです。

そういったときに、海外子女と日本との関係というものをどうやって作っていくのか?ということが問題となってくると思います。

グローバル人材の意識の根底に日本への関心が流れていて欲しいと私は思うのですが、その「根っこ」みたいなものについてはどうお考えですか?    

             

鈴木寛: グローバル社会でしっかりと互いにリスペクトし合うためにはやはりアイデンティティ(identity)が必要ですね。「自分」というものを持っている人だけが、他者といいコラボレーションができるわけですから。

                         

ちなみに、ここで言うアイデンティティ(identity)とは、正確に言うと、複数形のアイデンティティーズ(identities)です。その人のアイデンティティは、一つ一つのアイデンティティの積み重ね、多層的なアイデンティティによって形成されていますからね。

                         

二千数百年に亘る日本語言語文化圏が我々のネイティブでありますから、日本語が単にできるということではなくて、日本語をつかって表現されてきたすべてのものについて、そこに分厚い文化的な背景があるということがアイデンティティの核として非常に重要です。

                         

鈴木淳: グローバル人材というのは、世界というものを視野に入れ、活躍する人材だけれども、これまで二千数百年にわたって培ってきた日本の分厚い文化、その文化に対してのアイデンティティを意識しようよ、ということですね。

                         

鈴木寛: 日本語という言語を用いてものを考えられる、あるいは、コミュニケーションができるということが我々日本人の特長ですからね。

                         

 

                         

             

鈴木淳: なるほど。

                         

鈴木寛: 例えばですね、我々日本人はアニメ、漫画というものには強いのです。なぜ強いかというと日本語が母国語だからです。

表意文字と表音文字のハイブリッド言語というのは日本語ぐらいしかありません。中国語というのは表意文字、アルファベット圏は表音文字。そのなかで日本語だけが表意、表音のハイブリッド型なのでこれが我々の脳構造、認知構造にきわめて大きな影響を与えています。

要するに表意文字というのはものすごく情報量が濃縮されていて、見たら意味が分かるということですね。一方で新しい文化や、新規なるものに対しての柔軟性、受容性が弱い。

逆に、表音文字というのは、柔軟性や受容性は強いものの、あることを表現するのにものすごく字数が掛ってしまう。

日本人は、漢字(表意文字)とひらがなやカタカナ(表音文字)との組み合わせができるのですね。 表意文字、表音文字、両方のいいところを我々日本人はかね備えているのです。

                                     

鈴木淳: なるほど。

                                     

鈴木寛: また、表意文字は視覚で、表音文字は聴覚で認識されます。そういう意味では認知構造上も、そういう視覚と聴覚という両方のセンサーから物事を認識できるということが日本人の高い感性を形成してきたと考えられます。

源氏物語絵巻あるいは葛飾漫画以来の伝統もこういう日本独特の言語構造の文脈で捉える必要があると思います。こういったことが背景となり、今日のアニメ、漫画に最も目の肥えている日本人が形成されているのです。

 

鈴木淳: 二千数百年という時間を掛けて培われた日本人の感性が世界で賞賛される日本の文化のベースになっているということですね。

                                     

鈴木寛: 二千数百年かけて作ってきたものなので、負ける気がしないですね(笑い)。

だから、日本語で頭ができているということは、ものすごい強みなんですよ。

特に論理言語と感性言語と両方使えるというのは、特に、アートやクリエイティブな活動をする時には強みになります。

 

  学校運営機構株式会社 代表取締役社長

 

  東大ダイレクト代表  

     

   鈴木淳 <Atsushi Suzuki>

 

1990年、東京大学経済学部卒業後、日本 興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)入行。 米国Duke大学MBA。

中学1年から4年間オーストリアで過ごし、 グローバル人材育成について問題意識を強く持つようになる。

2010 年、独立。

 

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