管理画面用ナビゲーション

スペシャル対談 第5回

鈴木淳: なるほどね。補習校の問題としては、日本に帰国する予定のない子どもたちと、いずれ日本に帰国する子供たちとの意識ややる気に大きなギャップがあるという話を耳にします。

 

中村榛香: 確かにそのギャップはあると思いますが、私のクラスではそれほど大きくはなかったですね。でも、授業というよりは、他の中学校とか高校に通っている友達に会いに行く、遊びに行くといった感じではあったと思います。日本語を勉強するといった意識は低かったと思います(笑)。

 

鈴木淳: じゃあ、漢字や算数の勉強や進研ゼミなどの課題をやるのは補習校ではなく家でやっていたの?


中村榛香: 家でやっていました。でも、一番大きかったのは小学四年生から中学二年生まで毎年帰国する度にやっていた(日本の学校への)体験入学でした。

いつも日本の学校の夏休みに入る直前に帰国して、期末テストも受けていました。やっぱりそこで学ぶことが多かったのではないかと思います。日本の学校はアメリカの学校とは違うし、補習校じゃ体験できないこともありました。部活にも入れさせてもらったし、期末試験ではそれこそ順位も出るので、一ヶ月しかいないのに、その一ヶ月で、みんなが学んできた三ヶ月分の内容を勉強しました。 英語はできても社会とかはほんと大変で、家庭科とか技術とかに至ってはこの授業はなんだろうって感じでした(笑)。もう忘れましたが、ミシンのパーツとかも覚えました。でも、そういった科目はアメリカでは中学生のときにやらないですし、高校でも自分で選択しない限り家庭科もやらないので、経験できてよかったと今は思います。

 

鈴木淳: ちなみに期末テストの順位はどうだったの?

 

中村榛香: 中学一年生のときは約140人中33位で、二年生の時は16位でした。親とは上位一割に入ろうって言っていたのに16位だったので、ちょっと残念でした。

 

鈴木淳: お母さんはどんな風に応援してくれたのかな?

 

中村榛香: 親には勉強しなさいって全く言われたことないです。やりたいことはやればいいし、部活とかもやりたくなくなったらやめてもいいよって言われていたので自由に過ごしていました。勉強やりなさいって言われたのはほとんどなくて、英語よりは日本語を維持することを応援してくれていただけでした。ただ逆に、良い成績をとっても「頑張ったね」と言われるだけだったので、一時期それが不満でした。 でも、勉強しなさいと言われなくても、一応、進研ゼミとかで日本語は勉強しなくちゃいけなかったし、英語も親が教えてくれるわけではなかったので、自分で頑張って勉強しました。あまり親に頼ったことはないですね。


鈴木淳: 中村さんは全部自分で抱えて解決してきたのですね。時々、相談に乗ってくれるお姉さんが欲しいなとか思ったりはしなかった?

 

 

中村榛香: 私が通っていた高校は全校生が4000人くらいの大きな学校で、日本の大学のように、科目を全部自分で選んで、卒業までに必要な単位を取らないといけませんでした。私も中学から高校にあがったばかりだったので、たくさんある科目の中からどれ取ればいいかわからないし、どの先生がいいのかもわからなかったので、そのときはもう大変でした。今は自分が卒業してきたので、高校生の妹に科目選択や良い先生などの様々なアドバイスをしてあげることができますが、自分が高校に入る時もそういったアドバイスは欲しかったですね。すごく仲の良かった親友のお兄ちゃんにいろいろ聞いてはいましたが、やっぱり自分と同じレベルの人に聞きたかったですね。

 

鈴木淳: 中村さんの話を聞いていると「頑張る」という言葉が浮かんでくるのだけど、中村さんは自分が頑張り屋さんだと思っていますか?

 

中村榛香: 頑張り屋さんじゃないですよ(笑)。でも、負けず嫌いではありました。高校に入ってからは、同じレベルの子と成績を競ったり、高校ではフルートやっていたので、フルートをやっていた仲のよい友達とずっと競ったりしていたおかげで、勉強もフルートも伸びたと思います。

 

鈴木淳: なるほど。ところで、体験入学などで日本の学校には慣れていたとは言え、日本の大学に進学するのはまた別なことのように思うのだけど、東京大学に対する憧れとかあったの?

 

中村榛香: 特に東京大学だからという気持ちは無かったです。私は日本の大学にすごく憧れていたし、アメリカと比べることで日本の良い部分が見えていたので、日本が大好きでした。それに、日本人は良い人というイメージしかありませんでした。体験入学の時は、みんないろいろ教えてくれるし優しいし、先生も自分が一ヶ月しかいないので、いろいろなことをやらせてくれるし。勉強もしていましたが、遊びたい放題で、すごく楽しいイメージしかなかったですね。 大学進学は日本でという気持ちがあっただけだったので、どこを受けるかのこだわりはあまりなくて、最初は一橋の商学部を考えていましたが、アメリカで頑張ってきたことを一番評価してくれるのが東大だったし、海外で一番知られているのも東大だったので、いろいろ考えて東京大学に進学することを決めました。

 

                     前のページ         次のページ

ページのトップへ → お申し込みの流れ   → 会社概要   → 塾長挨拶   → 各国対応時間   → 特定商取引法   → プライバシーポリシー